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抽象喜劇(退治屋作者の超日常?改め)

評論というか感想文というか。

 ベートーヴェンの「初期」と言われる曲の中に、余り一般には知られていない室内楽曲があります。
 この弦楽三重奏曲もそのうちの一つ(というよりかは計5曲)で、
その中で3曲からなる作品9は、弦楽三重奏曲のジャンルを代表するものの一つとなっています。
 スケールが大きく、徹頭徹尾陽気で堂々としたト長調の第1番、
それよりもいくらか哀感があり、繊細な曲調のニ長調の第2番、
そして、終始翳りのある情熱をたたえ、ベートーヴェンが得意としたハ短調で書かれている第3番、
 どの曲をとっても、古典派と呼ばれるウィーン音楽の様式を完全にマスターした上で、
作曲家独自の工夫を盛り込んだものとなっております。
by hokutoff | 2009-01-30 00:04 | 色々